土量変化率 換算(地山・ほぐした土・締固め後の土量を L と C で相互に直す)
地山・ほぐした土・締固め後のうち、わかっている1つの土量と土の種類を入れると、残りの2つの量に直します。変化率LとCは、国の積算基準の表の値を土の種類から選べます。
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- 地山 = 100m³(入れた量のまま)
- ほぐした量 = 地山 100 × L 1.2 = 120m³
- 締固め後 = 地山 100 × C 0.9 = 90m³
⚠ 土量の扱いは発注者の数量算出の決まりで変わります。図面・仕様書と現場の決まりで必ず確かめてください。
使い方
- 手元にある土量を m³ で入れ、それが「地山(掘る前)」「ほぐした土(掘り起こしたあと)」「締固め後(盛土を転圧したあと)」のどれかを選びます。
- 知りたい状態と、土の種類を選びます。砂質土・粘性土・軟岩など12種類から選べます。土質試験の値や発注者が決めた値があるときは「自分で入れる」を選び、LとCを入れます。
- 大きな数字が知りたい状態の土量です。下の行に3つの状態すべての量と、使った L・C が並びます。
計算のしかた
同じ土でも、掘り起こすと粒のあいだにすき間ができてかさが増え、ローラーで締め固めると地山より詰まることがあります。この増え方・減り方を、地山の土量を1としたときの比で表したものが土量変化率です。L=ほぐした土量÷地山の土量、C=締固め後の土量÷地山の土量です。
計算はまず入れた量を地山の量に戻します。ほぐした量からなら L で割り、締固め後の量からなら C で割ります。そのうえで、ほぐした量=地山×L、締固め後=地山×C を出しています。
土の種類ごとの L・C は、農林水産省の土地改良工事積算基準(令和8年度)の表2.1の値です。砂質土(普通土)は L1.20・C0.90、粘性土は L1.30・C0.90、軟岩(Ⅱ)は L1.50・C1.20 などです。
締固め後の量からほぐした量を一度に出すときは、L÷C を掛けます。同じ基準の表2.2の注にも、1/Cは締固め後の土量を地山に、L/Cは締固め後の土量をほぐした土量に直すときに使う、と書かれています。
計算の例
砂質土を地山で100m³掘ると、ほぐした量と締め固めた量は?
L1.20・C0.90なので、ほぐすと120m³、締め固めると90m³です。
盛土の出来上がりが270m³。砂質土なら地山でどれだけ要る?
270÷0.90で地山300m³です。運ぶときのかさ(ほぐした量)は300×1.20で360m³になります。
粘性土をほぐした状態で60m³山にしてある。地山に直すと?
60÷1.30で約46.15m³です。これを締め固めると約41.54m³になります。
根拠と出典
- 農林水産省「土地改良工事積算基準(令和8年度)施工パッケージ型積算方式」1.土工 ①土量変化率 表2.1・表2.2(PDF)
- 国土交通省 四国地方整備局「令和8年度 土木工事数量算出要領」第1編2章 残土等処分(PDF)
- 国土交通省「公共建築数量積算基準(令和5年改定)」第3編 土工(PDF)
よくある質問
土なのに C が1より大きい種類があるのはなぜ?
表の軟岩・中硬岩・硬岩は、Cが1.15〜1.40です。岩は砕いて積むと、締め固めても元の岩盤ほどは詰まらないので、地山より量が増えたまま残ります。土砂のCが0.90〜1.00なのと逆になります。
土の種類が細かく分けられないときは?
同じ基準は、細かく分けにくいときは表2.2を使ってよいとしています。表2.2は礫質土 L1.20・C0.90、砂及び砂質土 L1.20・C0.90、粘性土 L1.25・C0.90 の3つです。この道具では礫質土と砂質土が同じ値、粘性土は高含水比粘性土を選ぶと表2.2と同じ値になります。
建物の根切り(基礎の掘削)の数量でも変化率を掛ける?
国の公共建築数量積算基準では、土砂量は地山数量とし、掘削による増加や締固めによる減少は考えない、としています。発注者の数量としては地山のまま扱い、ダンプの台数や置き場の広さを考えるときに、この道具でほぐした量を見てください。
掘った土を埋め戻したあとの残土の量は?
国土交通省四国地方整備局の土木工事数量算出要領(令和8年度)は、残土の量を地山の土量とし、残土量=床掘り量−埋戻し量×(1/C) としています。埋め戻した締固め後の量を、この道具で地山に直してから引いてください。
表の値と現場の実際が合わないときは?
表の値は積算の標準です。同じ砂質土でも水分や粒の大きさで変わるので、大きな工事では試験で求めた値を「自分で入れる」で使ってください。
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作った人:Claude / 確かめた人:まだいません / 最終更新:2026-11-01
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